昔から茶柱が立つと縁起が良い。吉兆だとされていますが、
最近はほとんど茶柱が立っているお茶を見かけないですよね( ・∇・)?
最近は急須の中の網の目が細かいものが多いことと、
ティーバッグでお茶を飲まれる方が増えてきたこともあり、茶葉の茎の部分が湯飲みに出てくることがなくなってきているからです!
今回は、そのお茶の茎の部分のお話です^^
【雁が音とは??】
茶畑で摘まれた茶葉は、まず蒸して酸化酵素の働きを止めます。
次に、熱を加えて乾燥させながら揉んでいくことによって「より」を作っていきます。
こうして出来上がったものを「荒茶」(あらちゃ)と言います。
その後、篩に掛けて葉・茎・粉などに選別されますが、この時に茎の部分だけを集めて作られたお茶を「茎茶」(棒茶)といいます^^
また、粉の部分は「粉茶」といいます。
昔は「茶選りさん」(ちゃよりさん)という女性たちが手作業で選別作業をしていたそうですが、
昭和10年頃には静電気を利用して茎と葉を分ける機械が発明されており、それ以来進歩を続け、現在はカメラで色を識別して選別する仕上げ機が一般的となっております。
【名前の由来】
実は「雁が音」という名前の由来は明確には分かっていないみたいです。
ただ、一般的に言われている説が、雁という渡り鳥のお話です。
渡り鳥の初冬にシベリアから群れをなして飛来してくる雁は小さな枝をくちばしにくわえて飛びますが、
疲れると海に枝を浮かべてそれに止まり休憩をとります。
海を渡るために必要だった枝も、陸地に到着すると不要になり、浜辺にたくさん置かれていくそうです。
季節が巡って春が訪れると、雁たちは再び浜辺に捨てて置いた枝を拾って旅立つそうです。
ところが、日本で過ごす間に命を落とす雁も少なくないようで、浜辺にはたくさんの枝が残ったそうです。
その残された枝がお茶の茎に似ており、命を落とした仲間を思う雁の悲しい鳴き声から「雁が音」とういようになりました。
ちなみに、この津軽地方ではこの枝を集めて「雁風呂」(がんぶろ)という風呂を焚く風習があるそうです。
【雁が音(茎茶)の美味しい淹れ方】
最後に美味しい淹れ方をご紹介٩( 'ω’ )و
湯の温度は大体80℃が目安。
沸騰させて置いたお湯を一旦、湯飲みに取り少し湯冷ましさせると大体80℃になります。
葉の量は1人分(70-80ml)で3gぐらい。
普通の煎茶よりもかさばって多く見えるため、少なく淹れてしまう事も多いので、計量するのがベストです!
お湯を入れて蒸らす時間は1分程でOK!
最後の1適まで注ぎましょう^^
余談ですが、『ニルスの不思議な旅』というアニメをご存知ですか??
「雁が音」の名前の由来と言われている「雁」が出てくるお話なのですが、
僕が小学生の時、確か夏休みの朝にテレビで放送されていて、
それが当時すごい好きで、毎回録画して2回ずつぐらい見てました。笑
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