お茶の花

ご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが、


昨日(5/29)は「こんにゃくの日」だったみたいですね。



こんにゃくは5月頃に種芋の植え付けをすること、

また、「こん(5)にゃ(2)く(9)」の語呂合わせから1989年に制定されたみたいです。



今日の朝、ネットニュースを見て知ったのですが、

こんにゃくって5年に1度だけ花を咲かせるみたいですね!


それが、これ。



こんにゃくが花を咲かせるなんて、初めて知ったので割と衝撃でした。笑




ところで、


お茶も秋から冬にかけて花を咲かせるんですよ。



こんな感じの結構可愛らしい花です^^

お茶は「カメリアシネンシス」というツバキ科の植物なので、


よく道端に生えてる椿の花に似ています。


このお茶の花ですが、

お茶農家の方はこの花を見て一喜一憂されるみたいです。



なぜかというと、


「お茶の花が多いと翌年の新茶の出来が悪い」


と言われているからです。



なぜ出来が悪くなるのか、明確な定説はないみたいですが、


冬場の地温が低い年、茶園の肥培管理が不十分な時、夏場の干ばつで根が傷んでいる時などに

異常なまでのお茶の花の開花が見られるみたいです。



つまり、お茶の木の健康状態を表しているひとつの指標になっているようです。




昭和初期に活躍した詩人・小説家の室生犀星の

『高麗の花』という詩文集に「茶の花」という詩があります。




わたしは茶の花が好きです。

あの花びらがひえびえと咲いてゐるのを見ると

わたしの心は薄荷を舐めたやうに

すずしく静かになるのです。


古い染附物の壺などの

手ざはりをこころみてゐる一瞬のやうに――


茶の花の蕊を指さきで揉むと

何といふ滑つこい感じがすることでせう。

その黄ろさは濃く温かい。


そして何といふあつさりした蕊で

脆いほろほろした悲しげなけはひを有つてることでせう

みんな俯向きがちで

空のいろも映さずにゐる花です。


幹も葉も古い鉄のやうに健康であるのに

この花ばかりは沈みがにやつと樹にもたれてゐるやうだ

思ひなやんでゐるやうだ。


清らしげに――。



また、室生犀星は晩年に『蜜のあはれ』という小説を発表していて、

去年、映画化されました。



二階堂ふみちゃんがとても可愛いので、見てない方は、ぜひ( ´ ▽ ` )ノ笑



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日本茶には喉の渇きを潤すだけでなく、味わい深いうま味や香りが詰まっており、飲むと心を穏やかに潤す力があります。 清寿園では一人でも多くの人に、日本茶の美味しさ、愉しさ、奥深さを伝えると共に、千利休が作り上げた「詫び茶」の世界観を象徴する「市中山居」という言葉のように、お茶を飲むことで、たとえ街の喧騒の中にいても心が落ち着き、山の中にいるような静けさをご提供できるよう、日々精進していきたい

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