先日、
こちらの本を読みました。
『お茶の味』京都寺町 一保堂茶舗 は、
京都で年300年続く老舗お茶屋さんから一昨年出版された本で、
季刊誌の連載を元にして1トピックス5〜10ページくらいで作られていてとても読みやすかったです。
美味しいお茶を入れるコツ、お茶の歴史・豆知識だけでなく、
日常の一コマを繊細で個性的な視点で捉えた文章が著者の人柄を表しているように思えてほっこりとした気持ちになりました。
個人的には、著者の方の家にホームステイで滞在していたカナダ人とアメリカ人の高校生の話がとても印象的でした。
滞在中、2人ともほうじ茶は好んで飲んでいたようですが、
「煎茶」と「玉露」はあまり好きではなかった。というより、”違い”が分からなかったようです。
お茶だけでなく、「味付け海苔」と「焼き海苔」を食べ比べても、
「どっちも同じ」という答えだったみたいです。
彼ら曰く、「日本人がペプシとコークの違いがあまり分からないのと同じ。赤ちゃんの頃から飲んでいるから」ということみたいです。
育ってきた環境や食文化によって「お茶の味」が日本人とは異なるということも興味深かったです。
つい先日もTwitterでニューヨークに留学中?の方と、外国人の日本茶に対するイメージや感じ方の違いについて少しだけお話したこともあって、自分の中では興味をそそられるテーマになりました。
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