『御茶壺道中について』後編


昨日のブログ『御茶壺道中について』の続編です^^



【御茶壺日記】

茶壺には『御茶壺日記』が外箱のフタの裏に貼られます。


『御茶壺日記』とは、

茶壺の中の茶の種類、銘柄、量目、茶詰の月日、茶師の名が記され、

壺の封を切らなくても内容記載が分かるようにするものです。




【茶詰の仕方】

茶壺にはどのように詰められるのでしょうか🙄


茶壺にお茶を詰める作業は、茶師が茶道頭たちの立ち会いのもと行われます。


濃茶用の極上の銘柄の碾茶を袋に入れておいて、まず安い碾茶を壷に入れ、

それから袋にいれた極上の碾茶を入れ、また安い碾茶を入れます。



こうすることにより、安い碾茶が防湿とクッションの役割を果たします。


安い碾茶もそのままだと勿体ないということで、

薄茶用として飲むようにしていたそうです。



また、蓋をした後、周りに紙を張って柿渋を塗って糊付けし、さらに上にも同様に糊付けします。


その和紙の上に、茶師の印を押します。


これにさらに和紙を蓋に被せて、こよりで結びます。

この結び方にも通常の場合と献上の場合によって変えるようです。


これは、将軍が飲むものなので、途中で開けられて毒が入れられることも考え、そういうことがすぐ分かるようにしています。



【ゆすりの語源】

「ゆすり」という言葉の語源には御茶壺道中が関係していると言われています。



昨日のブログでもご紹介させて頂いた

宇治茶師三仲間のひとつ「御物茶師」は、徳川将軍家の御用茶師であるともに、

禁裏御所へ茶を納める役割も担っていました。



御所へ向う途中に粗相があってはいけません。


もし、門前で事故が発生したら公家にとっても一大事です。


何事もなく御茶壺にお通りいただくために協力金として金銭を出すようになりました。



ところが公家の中には頑固者もいたそうで、


門前にさしかかると、公家は茶壺を揺すって


「道の凹凸で献上の茶がこぼれてしまったじゃないか」と金銭を要求しました。



これが「ゆすり」の語源とされています。



茶壺は厳重に封印されている為、

ちょっと揺すったぐらいでは茶がこぼれることはありません。


権力者の無茶な言いがかりを皮肉った言葉とも言われています。




さて、話変わりますが、

本日行われた、初代中村勘三郎生誕地記念像お披露目 中村勘九郎・中村七之助お練り

に、行ってきました( ´ ▽ ` )ノ


その様子がこちら!

動画はTwitterの方に載せてあります!

間近で見られて良かったです!!

いや〜お二人とも男前ですな〜( ´ ω ` )



こちらの方もよろしくお願いします٩( 'ω' )و

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お茶の清寿園

日本茶には喉の渇きを潤すだけでなく、味わい深いうま味や香りが詰まっており、飲むと心を穏やかに潤す力があります。 清寿園では一人でも多くの人に、日本茶の美味しさ、愉しさ、奥深さを伝えると共に、千利休が作り上げた「詫び茶」の世界観を象徴する「市中山居」という言葉のように、お茶を飲むことで、たとえ街の喧騒の中にいても心が落ち着き、山の中にいるような静けさをご提供できるよう、日々精進していきたい

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